きおくにないうみ ver.3

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□ 青い瞳の妖婦と作家 □

16. 時が来たら

「ダルタニャン、あなたも鉄仮面と行きなさい。
彼の後についていけば、ローシュフォールが追ってきても
上手く撒いてくれるわ」

「君はどうするつもりだ」

「私はここに残る」

「ならば俺も一緒に!」

「ローシュフォールがいるならジュサックも近くにいるはずよ。
2人はAramisの監視役なの。裏口に女の影が見えればすぐに追ってくる。
かといって、この部屋で立てこもっても長く持たないわ。
でも鉄仮面と一緒なら、あなた1人くらい安全にここから出られる。
さあ行くのよ。アビヤント、ダルタニャン」

「……もう君の言いなりにはならない。
俺はダルタニャンじゃないのだから」

「何ですって?!」

「やっぱりそうなんだな。
後で確かめようと思ってたんだが、その反応で確信したよ」

「……ふふ、とっくに思い出してるんじゃないかと思ってたけど。
さすがにフランソワが見込んだだけのことはあるわね」

「君の話だと、俺は三銃士と呼ばれていた人物のはずだ。
だが、名の通った銃士にも関わらず、公文書館の名簿には
『ダルタニャン』という名前はなかったからな」

「記憶なんて思い出しても辛いだけだから、自分はどうなってもいい……
……そう言ってたわね。でも、自棄(やけ)を起こさないで。
どんなに辛くても、フランソワの後を追うなんてだめ。
彼の代わりに、あなたがこの国の未来を見届けるのよ」

「アラミス、あいつらが来る前に、君が隠し持っている武器を貸してくれ」

「見くびらないで! ……自分が足手まといなのが分からない?
あなたまで死なせたくないの。さあ、もう行って!」

「なあ、アラミス…… ルネ……
フランソワの後を追おうとしてるのは君じゃないのか?
君はまたフランソワの気持ちを踏みにじるつもりなのか?!」

「やめて…… もうこれ以上は……」

「君が話してくれた通り、俺が本当に三銃士と呼ばれていた人物なら、
剣さえあれば、少しは戦力になると思うんだ。
俺はアラミスの力になりたい。
君が話してくれたことを信じたいんだ。
それとも俺の記憶が間違っているのか?」

「いいえ…… もう充分よ……
私が知っていることを話す必要ないくらいにね。
……あなたは私が死なせない。そう決めたの。
フランソワの代わりに、この国の未来と……
そして地獄を見届けなければ」



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プチあとがき

死に急ぎ野郎なアラミスに、生きる目的を与えたくて1話追加しました。
蛇足感ハンパないですけど。

ダルタニャンの本当の名前。
分かります…よね??? いや、やっぱり説明不足かなあ〜

次回ラストです。
完結後、あとがきで解説しますので、分かりづらい点などあれば、拍手やコメント欄などからどうぞ〜

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Date:2013/11/15
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