きおくにないうみ ver.3

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□ 青い瞳の妖婦と作家 □

〈BadEnd編〉組織の決定

ローシュフォールの忠告(7. 監視者ローシュフォール)の後。
ダルタニャン=アトスの記憶が戻らず、始末する決断もしないまま、無駄に時間が経過した場合。





 Aramisを呼び止める声が聞こえた。
 いつもの監視役・ジュサックではなく、枢機卿派を統括するローシュフォール伯爵だった。

「昨日は連絡を受けていないと聞いたが、何かあったのか?」

「昨日? 昨日はジュサックが時間に遅れたのよ。
他の連絡員に変えてもらわないと、私の評価までガタ落ちね」

「……いいだろう、そう報告しておこう。それで、黒犬の様子はどうだ」

「あいかわらずね。下手な小説に付き合わされてうんざりだわ」

「……そうか。……ところでAramis。
君の意向を無視するわけではないが…… 組織は今、人手が足りないんだ。
君のような人材をいつまでも一人の男の監視につけておく訳にもいかない。
少し考えてくれないだろうか……」

「そうね、考えておくわ」

「その返事は先日も聞いた。君には迷いがあるように見える。
組織でも同じ意見だ。今回は従ってもらおうか」

 ローシュフォールの隻眼は、有無を言わせない殺気があった。

「……わかったわ、組織の決定に従うわ」

「Aramis、これが組織の決定だ……」

 身を伏せる間もなく、ローシュフォールの短剣が左胸に突き立った。
 赤い血が鼓動に合わせて、どくどくと音を立てて噴き出している。
 もうAramisの口からは言葉すら出ない。息をのむことも出来ない。
 意識が薄れていく。

 ローシュフォールは、崩れ落ちるAramisを見下ろしながら笑っていた。

「次に生まれてくるときは、どこか遠い北の山奥あたりにすることだな」

 それがAramisの聞いた最後の言葉だった。

(今なら、あなたの下手なおとぎ話も、最後まで聞けそうよ……)

 薄れていく意識の中で、彼の無邪気な顔だけが思い出される……



「どうだいコンスタンス、ここからの展開には自信があるんだ。
なんて言うのかなぁ、ほら、創作意欲って言うのかなぁ。
書きだすとペンが止まらないんだ……

おおお、コンスタ~~~ンス、君の言うとおりさ……
だけど、その…… なんて言うかなぁ、
もし僕のこの作品が出版されたら……
その時は、コンスタンス……

コンスタ~~~~~ンス ウヴァテュ~~~………」


 FIN




プチあとがき

このバッドエンドverだと、死ぬ間際に思い出すのはフランソワじゃなく、ダルタニャン=アトスですね。
それにしても、無邪気な顔のアトス…… 想像できない!

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Date:2013/12/09
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