きおくにないうみ ver.3

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□ 二次小説・短編 □

Another World ~理想郷~ 2

前回はこちら






 中流階級の家屋がひしめく町の一角。
 軽い軋みと共に通りに面した扉が開き、一人の娘が顔を覗かせた。まだあどけなさが残るものの、しっかりしたまなざしは大人びている。娘は、その印象的な瞳を凝らして、誰かを探すように通りの奥を見つめた。今日は、これで何度目であろうか。
「遅いわね…」
 赤みを帯び始めた空に気が付いた娘──コンスタンスは、溜息まじりにつぶやいた。
「わざわざ外に出なくても、帰ってくれば、すぐに顔を出すだろう。少し落ち着いたらどうだね」
「お父さん…」
 コンスタンスは、再度、通りの奥へ目を凝らし、待ち人の姿がないことを確認すると、入り口に近い椅子に腰掛けた。
 ポケットから、数日前にダルタニャンから届いた手紙を取り出す。
 肌身離さず持ち歩き、何度も読み返してるので、だいぶよれよれだ。
 紙のしわを丁寧に延ばしながら、もう一度目を通す。
 書かれた文字は決して達筆ではないが、祖父母の紹介や故郷の笑い話、コンスタンスに会えない寂しさが、丁寧な文面で綴られ…そして最後に、パリへ戻る日程が記されていた。
 到着日は確かに今日だ。間違いない。
 ダルタニャンがいない。ただ、それだけの事が、こんなに寂しいとは思わなかった。
 手紙を受け取ってからというもの、コンスタンスはダルタニャンが帰ってくる当日を指折り数えて待っていた。
 だが、待ちに待ったこの日が、間もなく暮れようとしている。
「旅というのは予定通りに運ばないものさ。ちょっと雨が降れば、地面はぬかるむし、霧で周りは見えないしで、すぐ足留めをくってしまうのだから」
「最近はお天気続きだったわ」
 穏やかに諭す父の言葉に、コンスタンスはあえて反発した。
 強がってみせても、沈む気持ちは抑えきれない。思わず涙が滲みそうになり、あわてて顔をうつむけて、手紙を読む振りをした。
 誰よりも先に出迎えたかったから、今日は丸一日休暇を貰った。これまで、何事も仕える王妃優先だったコンスタンスには一大決心だった。
 長旅で疲れた体が休まるように、念入りにベッドを整えた。マルトに手伝ってもらいながら、久しぶりに腕を振るって料理まで作った。
 それなのに…。
「レディを待たせるなんて…もう!」
 コンスタンスは手にした便箋を、ぴんと指で弾いた。

 薄暗くなった部屋は、まるで今のコンスタンスの心境そのものだ。せめて明かりを灯そうと立ち上がった時だった。
 ……!
 馬から降りたような、靴で砂利を踏む微かな音を耳に捉え、コンスタンスは脇目も振らず裏口へ急いだ。
 ただの客人なら、通りに面した玄関から顔を見せるが、この家の構造を知っている者なら、裏手にある厩(うまや)で馬から降りるはずだ。間違いない。
「ダルタニャン!」
 扉を開けると、落ちる直前の夕日が放つ、燃えるような赤い光が飛び込んできた。暗い部屋にいた為、突然の明るさに目が慣れない。潤んだ瞳を、ぱちぱちとしばたたかせる。
 見覚えのある羽根付き帽子に、青い質素な服。ダルタニャンの後ろ姿が、滲むように露になった。
 ダルタニャンの向こうには、鞍を付けたままのロシナンテもいる。
 まだコンスタンスの出迎えに気付いてないようで、ダルタニャンはロシナンテの首筋をなでながら、ねぎらうように何事かささやいている。
(本当に仲良しね)
 これまで、ダルタニャンとロシナンテは何度となく死線をくぐり抜けてきた。誰よりも近くでそれを見てきたコンスタンスは、絆の強さを知っている。
 目の前の光景があまりにほほ笑ましくて、コンスタンスは小さく笑うと、改めて「ダルタニャン」と声を掛けた。


 ダルタニャンとロシナンテは、どんな時も一心一体だった。ロシナンテには、乗り手の意志を察し、進んで目的地へ走るような、そんな賢い面があった。
 だが今は、走っている最中も、首をもたげて戸惑うような視線をダルタニャンに向ける。
(たかが馬だ)
 そう思うものの、道中も時折降りては、なだめるように首筋を優しくなでた。
「察しのいいお前は気が付いてるみたいだな。だが、本当の『ダルタニャン』は俺なんだよ」
 今、ダルタニャンの体を支配している魂の持ち主は、共に故郷を後にした馬を早々に売った過去がある。
 しかし、ダルタニャンは、できればロシナンテとうまくやりたいと思っていた。
 見た目は決して良くないが、補って余りある能力を誇る馬だ。犬なみの嗅覚の良さは言うに及ばず、主人が一言行き先を告げるだけで、目的地へ導く不思議な勘の良さは、他の馬には真似できない。
「なぁロシナンテ、確かにお前は利口だけど、あまり言うことを聞かないと、あちらの世界のように売ってしまうぞ」
 冗談とも本気ともつかないような戯れ言を口にしてみる。
(たかが馬を相手に、俺は何を…)
 自嘲気味な笑みが浮かんだ。
 ロシナンテを落ち着かせてからでないと、ボナシュー家に入る気になれなかった。正体を危ぶまれる危険は、早めに摘み取っておくべきだと考えたからだ。


「ダルタニャン」
 ふいに背後から掛けられた声に、ダルタニャンの肩がぴくりと震えた。
 二度と聞くことはないはずだった、懐かしい声。
 忘れもしない、ボナシュー夫人の最期の姿が、走馬灯のように頭を駆け抜けた。腕の中で再会を喜びながら冷たくなっていく彼女と、「解毒剤を」と叫ぶ自らの声…。途端に呼吸は苦しくなり、心臓が激しく胸を叩いた。
 まともに彼女の姿を見るのが恐ろしくて、ダルタニャンは帽子を目深にかぶったまま、ゆっくりと振り返った。
 夕焼けを背にして長く伸びた影。そして、その先には…
「お帰りなさい」
「あ…」
 互いの潤んだ瞳が交差した。
 ダルタニャンが知っている姿より、いくらか幼いものの、目の前にいるのは、間違いなくボナシュー夫人その人だった。
 何度夢見た光景だろうか。
(ボナシュー夫人…俺は、俺は)
 この夢の世界を壊したくなければ、15歳のダルタニャンでいなければならないのに、様々な感情が、堰を切って溢れ出しそうだった。
(俺は…!)

「────!」
 ロシナンテが前足を引っかきながら、いなないた。
 尾を引くようなその声に、ダルタニャンははっとしたが、コンスタンスは気にも留めず、そろそろと歩を進めると、硬直したダルタニャンの胸に飛び込み、顔を埋めた。
 コンスタンスの体温が伝わってくる。同時に、ダルタニャンの高ぶった感情が、次第に緩やかに落ち着いていく。
「どうしたの? 随分、遅かったじゃない」
「うん…、途中の森で霧に巻かれてしまって…」
 夢の世界は優しく、温かい。
 平常心を取り戻したダルタニャンは、コンスタンスをそっと包み込むように抱きしめた。この温もりを、二度と離したくない。
「ただいま。…コンスタンス」

 ロシナンテが、ひときわ大きくいなないた。
 姿形は同じでも、ロシナンテ自身にとって本当の主人は、今の『ダルタニャン』ではない。いつの間にかダルタニャンの魂が消えてしまった。
 だが、ロシナンテが叫ばずにいられなかったのは、恨みや憎しみの為ではない。
 幻の世界に死者の面影を求める『ダルタニャン』の悲しみを、人の心を読む能力ゆえに、敏感に察知してしまったからだ。ロシナンテは、やはりダルタニャンと一心同体だったのだろう。激しいいななきは、両ダルタニャンの悲鳴の代弁のようでもあった。
 だが、その悲痛な叫びの意味に、気付いた者はいなかった。


 ダルタニャンの到着と同時に、ボナシューに仕立ての客が来たらしい。マルトの給仕の元、二人きりで食事をした。
 いつもおしゃべりなマルトが、今日に限って大人しい。
 二人で交わす久しぶりの会話に、水を差してはいけないと思ったのだろうか。
(まるでグリモーだな)
 アトスの無口な従者グリモーを思い出し、ダルタニャンは苦笑した。
 おそらく、この世界ならではの現象なのだろう。都合良く物事が運ぶようにできているのだ。
 実際、ダルタニャンはコンスタンスと二人きりでいたかった。かといって、コンスタンスが給仕をしたのでは、話がしにくい。無口な従者(マルトの場合、家政婦だが)の存在は、好都合だったのだ。


 食事が済むと、二人は裏口から外へ出た。
 ダルタニャンがガスコーニュへ旅立つ前夜のように、厩の前に積まれた真新しいワラの山に腰掛けた。帰ったばかりなので、ほとんど汚れていない。
「これだけあれば、当分ロシナンテの餌には困らないわね」
 厩の片隅に、国王・ルイ13世から贈られた象の餌の干し草があった。余りに多すぎたので、運びきれなかった分は、ボナシュー家に置かせてもらっていた。
 ダルタニャンは「そうだね」とつぶやきながら、干し草を見るふりをして、傍らのロシナンテの様子を窺った。
 ロシナンテは静かだった。ただ、悲しみを堪えるような瞳で、二人を見つめていた。
 旅立ち前夜そのままに、並んで星を眺める。
 ダルタニャンは、脇に置かれたコンスタンスの手を取った。
 コンスタンスの頬がわずかに染まる。
 だが、ダルタニャンは、その手を握るわけでもなく、指の一本一本を確かめるように、慈しむように、ただ見つめた。温かい血の通った手が、いとおしかった。
「ねぇ…」
 ダルタニャンの声は、夜の闇に溶け込んでしまいそうな細さだった。
「君に一言、どうしても言いたかったんだ」
 言いながら、コンスタンスの手を両手で包み込んだ。

 …ごめん…なさい……

「ダル…?」
 最初、コンスタンスは空耳かと思った。
 突然の謝罪の意味が分からず、真意を問い質そうと思ったが、張りつめた雰囲気に飲まれ、どうしても二の句が継げなかった。
 小さく気落ちしたダルタニャンを、いや、こんなに寂しく悲しい顔をした人を、コンスタンスは見たことがなかった。
「もし、僕の過ちで君が死んでしまうことがあったなら、君はどう思うだろうか。やはり僕を恨む…のかな」
 言葉が震えていた。
 自らの軽卒な行動が、後悔してもしきれない悲劇を招いたのだ。
 謝りたかったのに、言葉にすることで、あの日のボナシュー夫人のようにコンスタンスが死んでしまうような気がした。腕の中で冷たくなっていく感触を思い出し、彼女の温もりを少しでも逃したくなくて、ダルタニャンはコンスタンスを抱き寄せた。
「僕はあなたに謝っても謝りきれないんだよ」
 まぶたの奥が熱い。絞り出すように、それだけ言うと、震える唇を噛み締めた。

「ね、ダルタニャン聞いてくれる?」
 ダルタニャンの腕に包まれたまま、コンスタンスは穏やかにささやいた。
 ダルタニャンは無言だった。口を開けば嗚咽が漏れるような気がして、何も言えなかったのだ。
 抱きすくめらているので、表情は分からない。返事はなかったが、コンスタンスは構わず言葉を続けた。
「初めてダルタニャンと会った時、子供だなって思ったの。私がしっかりしなきゃって。私の方が1つ年上なだけなのにね」
 懐かしむように、コンスタンスは微かに笑った。
「でも…。本当は、守られてるのは私の方。ううん、私だけじゃない。私の大好きな人たち、お父さんや王妃様、みんなを大切にしてくれてる。私、これでも感謝してるのよ。ダルタニャンが思っている以上にね。だから、この先何があっても、ダルタニャンを恨むなんて、そんなこと絶対ないわ」
「でも、僕のせいで君が死んでしまったら? それでもそんな事が言える?」
「そうね…。そうしたら、私は天国へ行って、せめてあなたが自分を責めないよう、残りの人生を幸せに生きていけるよう神様にお願いするわ、きっと」
 ダルタニャンは抱きしめていた腕の力を緩め、信じられない思いでコンスタンスを見つめた。コンスタンスは笑みを浮かべながら、同時に真剣なまなざしで、ダルタニャンの瞳を受け止めた。
 心の奥でくすぶっていた痛みが、ゆるゆると融けていく。

(騙されてはいけない。コンスタンスはボナシュー夫人ではない)
 突如、忘れがたい事実が甦った。
 そうだ。ここは、ダルタニャン自身の理想の世界。甘く、優しく、望み通りに都合良い事ばかりが起きる世界。
 コンスタンスが、ダルタニャンを責める言葉を言うはずがない。
(優しいコンスタンス…。だが君のダルタニャンは、もう…)
 今となっては、コンスタンスの優しい言葉が、新たな痛みとなってダルタニャンを苦しめ始めた。ぬるま湯のような優しい世界が、お前はここの住人ではないと責め立てているようだった。

「じゃあ、僕がいなくなってしまったら?」
 ダルタニャンは言ってすぐ後悔した。禁断の言葉を投げかけてしまった。
(理想郷(ここ)を壊す気か?俺は)
 コンスタンスの言葉を待つ僅かな間に、喉が張り付くように乾いていく。

「ここにいるじゃない」
 コンスタンスは、とん、とダルタニャンの胸を叩いた。そして…
「それにね、そう簡単に私が死んでしまうと思う?」
 からかうように言うと、ふふ、と笑った。



 俺は何をしているのだろう──
 この世界に何を求めていたのだろう──

 何も伝えられないまま逝ってしまったボナシュー夫人に、もう一度会いたかった。だからこそ、望んでこの姿を手に入れたのに、コンスタンスの優しさに気後れし、挙げ句、自らの言葉でここを壊そうとした。
 そもそも、この世界のダルタニャンに苦悩がないわけではない。
 本来の物語と同じように、ここのミレディーも何度となくダルタニャンやコンスタンスの命を狙った。違うのは、彼は苦しみながらも、コンスタンスを守りきったという事実。
 コンスタンスだけでなく、ダルタニャンの誠実な生き方自体が、自分の夢そのものだったはずではないのか。

「ありがとう。コンスタンス」
 ダルタニャンは、再びコンスタンスを引き寄せた。
「僕は君のそばを離れないよ。だから、しばらくこのままでいてほしい…」
 ダルタニャンの腕の中で、コンスタンスは何も言わず身を委ねていた。
 柔らかい髪を梳くようになでながら、口に出せない気持ちを思った。
(コンスタンス、君が許してくれるなら、俺は生きていける。君の許しの言葉が、このぬるま湯のような世界特有の物だったとしても、心の支えにするには充分だ)
 そこまで考えて、ふと天を仰いだ。
(自分勝手だと思うかい?ボナシュー夫人)
 降るような満天の星空は、この世界も変わらない。
(今ここで貴女の名にかけて、貞操を誓っても良いが、俺はここのダルタニャンとは違う。誘惑に負けることもあるだろうし、過ちを犯すこともあるだろう。だから俺は一生独り身でいようと思う。家族の暖かみを知らないまま、銃士隊に身を捧げることをここに誓おう)
 今、理想郷を汚しているのは自分自身。
 この体を、本来のダルタニャンに返そう。もう迷いはなかった。
(ありがとうコンスタンス。そして、さよなら。君のダルタニャンを返すよ)
 最後に、思いの丈を込めてコンスタンスの肩を抱き、ふいに自らの体勢が崩れないことを確認すると、ダルタニャンは目を閉じた。


「ダルタニャンは帰ってきたかね」
 仕事を終え、遅い夕食を食べるボナシューがマルトに尋ねた。
「はい、だんな様。お二人は、積もる話があるのか、外へ星を見に行かれて…」
 マルトは、そう言いかけて、ずいぶん時間が経っていることに気が付き、二人を探しに外へ出た。
 家の裏へ回り込むと、干し草の上では月の光を浴びた二人が、互いの体を支えるようにもたれかかっていた。
 マルトは少しためらいつつも、わざと呆れたような声をかけた。
「…そろそろお部屋に戻らないと、風邪をひいてしまいますよ」
 マルトの声で現実に引き戻されたコンスタンスは、名残惜しさはあったものの、照れたようにその身を離した。そして頬を染めながら、ダルタニャンを見上げた。
「ダルタニャン…、どうしたの?」
 ぼーっとしていたダルタニャンは、突如、我に返った。
(ここは…ボナシューさんの家?)
 長旅の疲れの為だろうか。自分がどこにいて何をしているのか、記憶が曖昧でよく分からない。
「泣いてるの?ダルタニャン」
「え?」
 思わず頬に手をやると、涙の痕跡が一筋、指に触れた。
(涙? 僕が?)
 頭の中が、ぐちゃぐちゃと混乱している。
「なんで…、よく、わからない」
 涙の意味よりも、コンスタンスに泣き顔を見られた事が恥ずかしくて、ダルタニャンは慌ててごしごしと目元をこすった。
「疲れているのでしょうよ。話の続きは明日にして、ちゃんとベッドで寝て下さいな」
 マルトに追い立てられ、心配そうなコンスタンスに見守られながら、ダルタニャンはベッドに入り、そのまま朝まで眠ってしまった。


 翌日からダルタニャンは銃士隊に復帰した。
 あれから大きな事件もなく、パリは平穏だった。
 時々、ふと路地裏が気になって、後ろを振り返ることがある。誰かが見ているような気がする。背後に真っ白な霧が立ちこめているような、そんな漠然とした不安感が襲ってくる。
 だが、そこにあるのは、いつもと変わらない景色。
「どうした?」
 アトスが遅れているダルタニャンに声をかけた。
 ざわざわと賑やかな町の雑踏が耳に戻ってきた。ゆっくりと確かめるように首を巡らせる。騎乗しているロシナンテが、複雑な表情を顔にのせて見ているが、ダルタニャンにはロシナンテの感情を読むことはできなかった。
「何でもないよ」
 ダルタニャンはアトスの後を追った。横に並んで歩を進める。
「鉄仮面でもいたか?」
「まさか」
 ははは、と笑う。
 そう、何もかわりはしない。コンスタンスがいて、三銃士のみんながいて、たまに護衛隊と決闘騒ぎを起こして、隊長に怒られて…。それ以上でも以下でもなく、変わらない日々。他に望むことなど、何もない。
 ダルタニャンが立ち去った後を、一陣の風が吹き抜けていった。
 鮮やかに彩られた町の情景は、誰かの心の中で色褪せることなく存在し続けている。




あとがき

今回の話、実は、原作ダルタニャンの贖罪話です。
好きな方には本当に申し訳ないのですが、私は原作キャラはあんまり…な人です(ごめんなさいごめんなさい!)。
一例を挙げるなら、ダルタニャンの女性に対する節操のなさ。昔の我が父を彷佛とさせるので、振り回された周囲(私も含め)の苦しみを知っている人間としては笑って読んでいられないのですよね。既婚じゃない分ダルの方がマシですが←フォローになってない…。ま、脱線はこの辺で。
ボナシュー夫人の死は、ダルタニャンの軽率な行動が引き金ですよね。ですから、ダルタニャンには、できるだけ苦悩してほしいのです。そうじゃないと、私が原作ダルを好きになれない…言ってしまえば、私が自分を納得させる為だけに書いた話なのです。
ダルタニャン全然かっこ良くないので、不愉快な思いをした原作ファンの方(いや、こんな辺境の地にいらしているとも思えませんけど)もしいらしたら、本当に申し訳ないです。

心残りが一つあります。
書き始めた当初、コンスタンスに言わせるはずだった重要なセリフを忘れてしまい、結局最後まで思い出せませんでした。
セリフを思い付いた時「これしかない!」と思ったのですが、やはり脳内メモはダメですね。うーん、本当に何だったかなあ…
(2004.02.16)
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Date:2004/02/16
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