きおくにないうみ ver.3

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□ 青い瞳の妖婦と作家 □

〈BadEnd編〉告白

11. PUB de Elephantから分岐するエンディング。





『アトスくん、まだ君は私を疑っているようだね。
 確かに、君の仕事にとって、それも重要なことだろう』

『フランソワ、俺はあなたの人格そのものを、決して疑ったりはしない。
 あなたは俺たちが次の段階に進むために重要な役割を果たそうとしているんです』
  :
  :
  :



「ダルタニャン、この書き付けは何? 小説?
それとも何か思い出してメモしてるの?」

「それがその…… 自分でもよくわからないんだ。
だけど何か思い出せそうな気がして……」

「またそれね。いい加減さっさと思い出したら?
他のメモも見せて。何かアドバイスしてあげるわ」

「他には……これとこれと……」

「わざわざ何を書いているのかと思えば……
あなた、官能小説でも書くつもり?」

「コンスタンス、悪いが今日はもう帰ってくれないか…
一人で静かに考えてみたいんだ… すまない…
でも、俺を嫌いにならないでくれ…」

「わかったわ。でも夜は勝手に出歩かないこと。
必ず部屋に戻るのよ。いいわね?」


***


『愛するコンスタンス

君に言われた通り、あれから必死に考えてみた。
そうしたら、君が、俺の親友の恋人だったことを思い出せたよ。
でもそれ以上は何も分からない。

君を見ていると、狂おしいほどに胸が高鳴る。
でも、この早鐘のような鼓動が愛なのか、それとも憎しみなのか、
自分の感情が分からなくなってしまった。

実を言うと、君には何度か殺意を抱いたことがある。
必死に抑えてきたけど、もう無理みたいだ。
だから、もう君とは一緒にいられない。

さようなら。どうか探さないでくれ』
  :
  :
  :



「記憶喪失と言っても、フランソワが一目置いた人だもの。
私の見通しが甘かったみたいね……」

 Aramisは、記憶を取り戻しかけた彼が行きそうな場所を思い浮かべた。

「まずいわ。ローシュフォールがどう動くか……」


***


 その夜、部屋を抜け出したダルタニャンことアトスは、かつて在籍していた銃士隊の詰め所へ向かっていた。
 人気の途絶えた隊長執務室で待っていたのは、ローシュフォール伯爵だった。
 アトスは何も気付かないまま、銃士を装ったローシュフォールに、思い出したことを告白し、そして、その手にかかった。



「遅かったな、Aramis」

「……余計なことをしてくれたわね。
ダルタニャン… いえ、アトスは最後に何を言ったの?」

「大した内容じゃない。とんだ見込み違いに長いこと付き合わされたものだ。
君の献身も無駄だったな。あれだけ世話を焼いてやったのに、恨まれては叶わん」

「……記憶を取り戻したなら当然でしょうね」

「フッ…… 何にせよ仕事は終わりだ。
言っておくが、感傷に浸っている暇はないぞ。
明日リシュリュー様が処遇を決めるから、それまで町にいるんだ」

「私は何もしくじっていないわ!」

「……残念だ。君がそんな風に言い訳する女とは思わなかった。
フランソワと違って、所詮は田舎育ちの下級貴族と言ったところか……
っと、これは失言だったかな。
命を取られる前に退散するとしようか」



FIN




プチあとがき

官能小説(アトス著)のメモはどこだ?!
くだらない小説なら山ほど書いたのに〜……

バッドエンドだけど、ロシュフォールからアラミスへの情が見え隠れしてるような?
アラミスが殺される前に先手を打って始末したのでは?
これって… もしやローシュフォールってツンデレ?

官能小説のくだりの直前のメモは、アトスとフランソワの会話だと気付きました。BL小説?

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Date:2013/12/20
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